二重階乗の一般化
その昔、Eulerは階乗の一般化として積分を見出し、後にGaußがと書き直した訳ですが、では二重階乗なんかはどうなるのという話。
因みに現代ではというややこしい定義のガンマ函数が罷り通っていますが、ここでは使いません。その方が綺麗なので。
さて取り敢えずの場合を考えてみる。
なので、nが偶数の場合(甲)が成り立つ。
この右辺は奇数の場合にも使えないだろうか? という訳でとしてみる。
ここでとなるのはガンマ函数界では有名な話なので、nが奇数の場合(乙)が成り立つ。
さて甲乙2式を比べると、奇数の場合のみ因子が掛かっているので、を満たす解析函数fが欲しい。
実軸上で実数値函数とすれば、三角函数が正にそれである。とすればでこの因子が記述できる。
以上より
となり、右辺は負の偶数を除く実数全体で定義される。
Maximaでチェック&プロット。
(%i1) f(n):=(2^n*(2/%pi)^(sin(%pi*n/2))^2)^(1/2)*gamma(n/2+1); (%i2) makelist(f(n), n, 10); (%o2) [1,2,3,8,15,48,105,384,945,3840] (%i3) makelist(n!!, n, 10); (%o3) [1,2,3,8,15,48,105,384,945,3840] (%i4) plot2d( f(x), [x, -7, 7], [y, -100, 100] ); (%i5) plot2d( log(f(x)), [x, 0, 20] );
普通に描いたのがこれ。
sinの影響でうねうねしてますね。あと発散点を巧く処理できてなくて途中で切れてます。
対数はこれ。
そしたら三重階乗とかも考えたいところですが、同じ様にを使うと
となるので、これを自然に書くのは無理があると思いますねぇ。