大脳新皮質
大脳新皮質は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分けられ、左右で独立している。左右の脳は脳梁などの一部でのみ接続しているが、驚くべき事にこれを全て切断しても(分離脳)日常生活にほぼ支障がない。
感覚情報は次の様に各脳葉へ入力する。
(一般に腹側・背側、吻側・尾側といった表現が使われるが、ここではカジュアルに直立時の位置関係で表現する。)
視覚
視覚情報は後頭葉の V1(一次視覚野)から側頭葉の下部へ向かう腹側視覚経路と、頭頂葉へ向かう背側視覚経路に分かれる。
腹側視覚経路(What 経路とも呼ばれる)の末端に当たる側頭葉では円から星型に至る形状、縞模様などのテクスチャ、また特定の人間の顔にまで及ぶ種々の刺激を検出するニューロン(神経細胞)群が存在する。こうした高度な特徴抽出は DNN の画像分類でも自然と発生するという。
背側視覚経路(Where 経路とも呼ばれる)は頭頂葉前部からの身体感覚の情報とも統合され、頭頂葉で何らかの時空間モデルに基づく表現へと変換される。